NEWSの音楽性を考える。チャンカパーナ〜UR not aloneへ

拝啓。

手越君へ。

 

 音楽性と言えるのは、4人になってから。それまでの歌は、アイドルNEWSの添え物だったのかなって。それでも、歌のないアイドルはいなくて。大衆化や興行上大切なもので。最近はシャッフルで他も見る機会もあって、グループに1人は軸になる人がいるんだって思ってる。

嵐は大野くん。キスマイは北山くん。関ジャニはすばるくん。V6坂本さん。Kink剛くん。

 

2人が抜けた時、手越君には道が他にもあったんだろうなって。3番目の選択肢も。でも興味があった事とは1番遠いと思われる道を選んだ。歌でもロックでもない、アイドル続行。

その時決心した道を今も進む。誰も置いて行かない。これ以上悲しませない。傷付けたくない。手越君に委ねられる部分も多かった道。それぞれの立場を尊重してかつ自分自身を織り込みながら。

4人のNEWSとファンを支えていたのが手越君だったから、そこに音楽性が生まれてきた。チャンカパーナ/フルスイング。アイドル4人のスタートに、楽曲に徹底的こだわった発表となった。

 

手越君にはRockがある。

私にはそう感じた。心にぶつけて来るものがあったから。アイドルなのに。ジャニーズなのに。万人受けの音楽を自分のアイドルのキャラクターとして歌っているだけじゃない。どこか懐かしい知ってる感覚だった。

 

2000年以降、Rockとよばれる音楽がつまらなくなった。きっと私の方が結婚したり出産したり環境が変わった所為かもって思ってた。NHKの子供番組やアニソン聴いたりしていて遠ざかっていたし。

 Mステに手越君がいたあの日、大袈裟であるが、私には衝撃の出会いで。はじめは何に衝撃を受けてるのかすら分からなくて。

 心を突き動かすもの。つまりRockだったのかなって。

その事に気付いた時、Rockが好きだった感覚を思い出して泣いた。心の自由を何処かに置いてきちゃってたなって。

初めに感じたのが、言われた訳でもないのに、答えがあって、それが、”Liveに行かないと”だった。

 

最近読んだ、ロック史なるものも、最後が90年のアーチストで終わっていた。70年80年と多様化しても90年に入りガンズとメタリカまで。シェリルクロウの名前で終わった。レッドチリペッパーもグリーンデイもいない。新しい音楽のカテゴリーにはならないって事なんだって思う。確かに、シェリルクロウは聴いてたし、私の感覚でも、Rockはそこで止まってた。

 

Rockは社会背景の影響を直接受けて風刺する。社会不安や行き詰まり、逆に純粋であったり、信念であったり。レーベルがなければやっていけないし、興行が成功する必要もあって。受け入れられる音楽がリンクしてくる。

Rockは魂の声だから。クラシックやジャズよりもっと自由に音楽で自己表現できて、表面の見せかけでなく内側の叫びが音や歌になって、そこに音楽性が生まれてくる。

 

2000年以降、デジタル技術が進化して、加工が本来の個性を彩るならよし、音の偽りも可能になって、音程もリズムの修正も音の加工も幾らでも出来るようになった。

その為、癖=個性を伝えていた音のムラやピッキングのタイミング、粒の荒さもコンプレッサーにかけられ、加工されて綺麗な音のCDとなって、人肌みたいなものは伝わりにくくなった。逆にLiveではレコーディング時と違う人がそのパートを弾く事があったり、技術的に音数を抜いたり、演奏可能なVer.になる事もあるけど、その時のノリや本来のアーチストの持ち味を堪能できて、だからLiveの方が楽しい。

ジャニスジョップリンやジミヘンなんか、レコーディングなんだかLiveなんだか、音の質はあまり違わない。

 

 本質を知らず、音は見せかけが混在する中で、本来の音の感覚を肌で触れる事のない若者がロックをパフォーマンスと捉えても仕方ないのかもしれないと思った。

ワンオク。私的にLive映像を見て、ショックだった。前座を置いたり、タトゥを入れたり、演奏にパフォーマンスがあったり、いいんだけど、そもそもBand編成である以上音楽性はどうなってるのかってとこが。ギター贔屓ですので、Toruくんにはギターがリズム隊である事を楽しんで欲しいなと思っています。

Baby Metal 斬新で面白い。センターが和製文化の象徴のアイドルで、彼女達がロックsoundをバックに歌いパフォーマンスをする。バックバンドの演奏は選りすぐりのミュージシャンだし(神バンド言うらしい)、センターの子は歌も歌える。でも、それってRockなのか?アイドルなのか?なのです。

 

NEWS。ほんと楽しみなグループで。

見つけた頃はまだ音楽性なんて言えるものは見えなくて、知名度も足場も方向性もはっきりしてなくて、衣装が奇抜なアイドルだった。そもそもNEWSが4人な事も手越祐也も知らなかった。

でも手越君の音に乗ってる様が際立っていて。

すぐにCD買いに行った。呼ばれるものがある。必ずLiveは楽しいと確信があったから。

 

私はギターが好きで。でも、手越君にヒットした。

ギターの面白いところは、リズム隊の基質と楽曲の演出を担ってるところで。

手越君はVo.でありながら、コーラスやポイントの歌唱で楽曲演出もしていて、歌でドライブ(疾走感)を入れたりインテンポを理解していてリズムも付けている。 

歌割での自己表現に、更に歌で楽曲構成に手を加えられているところが、NEWSの音楽性の一つなのです。手越君の感性だから出来る。個性的で大切にしたいところだと思っています。

 

24hTVを経て、手越君以外のメンバーにも変化が見られてきた。音楽は作るもの。シングル、アルバム発表、音楽番組、Liveと、一貫性のある自己表現するものに変わってきた。

先日の少年プレミアムの堂本光一くんとのコラボも絶品だった。

4人それぞれが、自分と向き合い新しい答えを見つけては、表現されていく。決して強い個性でないからこそ、引き立てるセンスがコラボで光る。NEWSのカラーは白。どんな色でも演出されていくと可能性に心が踊る。

 

RockのLiveはgrooveに乗ることで、一体感が楽しめる。だから相性があるとも言えるけど。

NEWSの音楽には、Rockがある。手越君のリードからの一体感に、彼らの未だ夢半ばのサクセスストーリー、ほんとに苦しい時に心を打つ歌唱。オリジナルの生きた音楽。

Greeeen提供曲のUR not aloneは、LiveNeverlandを通してNEWSとファンのコーラスで構成された楽曲となって今を生きている。

NEWSはバンド編成ではない。それでも。。私はRockだと認識する。

Rockは打ち込みのsoundでも出来るんだと、昨今切に思う。NEWSのクルー(sound製作からLivePAを含めて)も楽曲提供者も、NEWSの可能性を信じて、そこに熱いRockを感じる。やってる事はRockBandと変わらないのです。

歪み、ラウド、ヘッドバッキング。すべて初めてやった人の自己表現のパフォーマンスから生まれたもので、イコールRockではない。rockerがやってきたスタイルの真似事にすぎない。辞書で引くと、動詞でRock 揺さぶる なのです。8ビートか16、12といったリズムに乗せて。心体揺さ振られるsound。NEWSをRockArtistだと言ったら、世間の常識とぶつかってしまいますけど。本質からぶれなければ、成立すると私は思っています。でも、アイドルですし、歪んでもいないので、カテゴリー外の新しいジャンルにしておきます。

 

今のNEWSは、4人それぞれが共通のリズムと自身の個性のある音を認識してまとまっていて、Bandでも打ち込みsoundでも、誰とコラボしても、新しい音楽を作る事が可能だと思っています。いずれカバーアルバムやfeat.NEWSなんてのも、面白いかもしれない。

ちょっと先走りすぎかな。

 

見かけ倒しばかりだと思って諦めていた時期があって恥ずかしい。フェイクの多い世の中に信じられるものがあって嬉しく思う。

手越君には本質をとらえる能力があって。だからこれからも信じて行ける。

 

NEWS。頑張って。

手越君。辛い時期があっても、音楽だけは貫いてくれた。私も諦める事を知らない頑固者で、譲らず勝手な事ばかりでごめんなさい。

信じられるものを、信頼を、ありがとう。

これからもNEWSを、RockArtistとしての手越祐也を末長く応援させて下さい。

愛を込めて。